【文法】外国人に動詞の「ます形」を教える方法

4月 13, 2018日本語初級の教え方日本語文法, 動詞



基本動詞とグループ分け理解してくれたよ。でも、まだ全部は完璧じゃないかな。

大丈夫だよ。これからずっと活用の練習していくから。

うん、分かった。「ない形」までにマスターできるように頑張るね!!

うん。何度も何度も練習してくうちに自然と覚えていくよ。「ます形」が分かれば、丁寧な話し方をマスターできるからね。

 

ます形で学ぶ項目

  1. 辞書形からます形に変える練習
  2. 非過去:肯定・否定形
  3. 過去:肯定・否定形
  • Vます      例)会社へ行きます。
  • Vません     例)テレビはあまり見ません。
  • Vました     例)昨日も学校に行きました。
  • Vませんでした  例)今日はお酒を飲みませんでした。

 

「ます形から辞書形」ではなく、「辞書形からます形」を教える理由

市販の教材では、「ます形」から動詞を教える場合が多く見られます。全ての動詞の基準を「ます形」にしているため、「ます形→て形」「ます形→ない形」などのように教えています。

しかし、わたしは全て「辞書形」を基準に活用を教えています。主な理由は以下の通りです。

  • このシラバスでは前半は文法中心の授業、後半は全ての文法が各トピックに出現する会話(表現)中心の授業を行なうため、丁寧な表現ができる「ます形」を最優先に教える必要がない
  • ゼロ初級の学生であっても、「未習・既習」に関わらず、辞書をフル活用して、気になる言葉があれば、一人でどんどん調べられるようになってほしい(辞書アプリなどの利用は日本語キーボードの入力練習にもなる)
  • 「ます形」からでは1グループの「置きます」と2グループの「起きます」の識別ができない
  • そもそも「活用」とは「辞書形」が文法的な働きによって変化する形であるため、「ます形」が基準ではない
  • 「辞書形」を基準にしたほうが、以下の1グループの活用の説明がしやすく、学習者が理解しやすい

参考URL:東京大学日本語研究センター 5. 辞書形に慣れよう

ます形の教え方

スライドによる導入

はじめに、下記に提示したスライドを使い、イラスト中心で「動詞のます形」の導入を行います。難しい説明などは必要ありません。

※スライドは全画面に拡大できます。

学習者の母語に合わせて編集されたい方はこちらからダウンロードできます。

 

スライド2~4

動詞のグループ分けクイズで復習します。

動詞のグループ分け」で使用した24個の動詞をイラストで導入します。

32枚のイラストのうち、今回の授業で使用するイラストカードは3ページ目までの24枚です。「切る・洗う・買う・泳ぐ・磨く・吸う・踊る・撮る」の8枚のイラストは「て形」から使用します。

 

スライド5~9

まず、動詞1グループの「ます形」の作り方として、u段をi段に変えて「ます」を加えることを示します。

スライド10

動詞2グループと3グループのます形の作り方を説明します。

  • 2グループ:「◯◯る」の「る」を取って「ます」を加える
  • 3グループ:「する→します」「くる→きます」

スライド11

ます形の練習をし、作り方を確認します。

 

スライド12~18

動詞のイラストを使って、「ます形」の非過去・過去形・肯定・否定形を説明します。

スライド19~21

イラストを見て、「ます形→動詞グループ」の練習をします。

 

ます形フラッシュカード

PowerPointとして編集されたい方はこちらからダウンロードできます。

 

 

「ます形」の活用練習

【準備Ⅰ】イラストカード

32枚のイラストのうち、今回の授業で使用するイラストカードは3ページ目までの24枚です。「切る・洗う・買う・泳ぐ・磨く・吸う・踊る・撮る」の8枚のイラストは「て形」から使用します。

 

【準備Ⅱ】動詞活用ボード

今後の動詞の活用練習(ます形・て形・た形・ない形)でも、全てこの活用ボードと動詞のイラストを使用します。そのため、今回の授業で動詞を全て覚えるのではなく、ない形が終わるまでに完璧にマスターすることを目標にしましょう。

 

【準備Ⅲ】ます形の作り方・練習シート

pdfはこちらからダウンロードできます。

 

【準備Ⅳ】ます形ボード

1ページ目は「ます・ません・ました・ませんでした」のヒントあり(表側)、2ページ目はヒントなし(裏側)。これらが裏表になるようにラミネートしてください。

 

活動①

  1. ペアやグループを作り、24枚のイラストカードと動詞活用ボードを配布します。
  2. 動詞のグループ分けの復習のため、動詞活用ボードの「辞書形」の枠内に「辞書形→グループ」の順に口にしながらカードを1枚ずつ置いていきます。(例:あるく→1グループ みる→2グループ)
  3. 今度は学習者同士助け合いながら、動詞活用ボードの「ます形」の枠内に「ます形→グループ」の順に口にしながらカードを1枚ずつ置いていきます。(例:あるきます→1グループ みます→2グループ)
  4. ペアやグループのメンバーが全員覚えたら、教師がカードを1枚ずつ置いて「ます形・グループ分け」ができているかチェックします。

 

活動②

  1. ます形の作り方・練習シートのプリントを配布し、記入させます。
  2. 活動①のペア・グループに24枚のイラストカードとます形ボードを配布します。
  3. イラストを1枚ずつます形ボードに置いて、非過去・過去の肯定形・否定形を練習します。
  4. イラストカードをます形ボードに置く人を1人決めます。「ます・ません・ました・ませんでした」の文字ヒントが書かれたボード(表側)にイラストを1枚ずつ置きながら練習します。
  5. 「ます・ません・ました・ませんでした」のヒントなし(裏側)のボードで同様の練習をします。そのとき、カードを置く人はランダムにイラストカードを置いていきます。
  6. 全員覚えたら、教師が学習者の理解度に適した速度でカードを1枚ずつ「ます形ボード」に置いて、非過去・過去の肯定形・否定形ができているかチェックします。

 

ます形を使った文型・例文

Vませんか

  1. 今度、カラオケにきませんか。
  2. 今日はタイ料理べにきませんか。
  3. 今日午後一緒映画に行きませんか。

Vましょう

  1. ちょっとみましょう。
  2. 一緒りましょう。
  3. までタクシーできましょう。

Vましょうか

  1. そろそろめましょうか。
  2. が代わりに行きましょうか。
  3. 地下鉄きましょうか。

Vたい

  1. しい財布いたいです。
  2. 今年沖縄きたいです。
  3. 友達いたいです。

Vに行く

  1. 図書館を返しにきます。
  2. コンビニへお菓子をいにきます。
  3. べにこう。

Vながら

  1. 音楽を聞きながら、料理します。
  2. テレビをながら、電話をしていました。
  3. きながらスマホを見るのは、ないです。

Vすぎる

  1. また服を買いすぎました。
  2. 昨日はおみすぎた。
  3. を切りすぎました。

Vやすい

  1. この歌はいやすいです。
  2. きくてみやすい。
  3. 最近くて風邪きやすいので、をつけてください。

Vにくい

  1. このパソコンは使いにくいです。
  2. くてべにくい。
  3. 説明かりにくくて、理解できなかった。

V

  1. かりません。
  2. ゲームのえてください。
  3. この漢字み方、かりますか。

 

動詞のます形クイズ

 


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